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レビュー『運転者』
『運転者』喜多川泰 ディスカヴァー
保険営業(ファイナンシャルプランナー)をしていた48歳の主人公-修一は、顧客の大量解約で窮地に陥ります(フルコミッション-初年度手数料終了で継続報酬が減り収入激減)。
「・・・なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」と独り言がこぼれたとき、乗客の「運」を「転」ずる不思議なタクシーに出会い取り込みます。
誰でもうまくいかない時期があり、そんなとき自棄になってしまったり、自信を無くして落ち込み、体調を崩すときもあります。
TAPのスタッフでもそのようになってしまう方も時にいらっしゃいます。
先月6月や7月にスタッフへ全員との個別面談を行いましたが、4月5月と失敗ばかりを起こしていた方がいて、このような言葉を掛けました。
「誰でも失敗を起こすときはあって、それが続く事もありますね。でもそれは事務所にとっての財産であり、それを共有して事務所全体として今後気を付けるべきことのルールにもなっていきます。だから気を落とし過ぎず、あなたには良い所がたくさんあって~(中略)これからも一緒に頑張っていきましょう。」
この小説は苦しい事や行き詰まりを感じている時に、乗り越える自信をくれて、心に刺さる内容です。
P55御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「とにかく、大事なことですから忘れないで下さいよ。運が劇的に変わるとき、そんな場、というが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌の時に最大になるんです。逆に期限が悪いと、アンテナは働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。昨日のあなたみたいに。」
P129御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを、自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと、それが生きるってことなんです。長い目で見たら、報われない努力なんてありません。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。」
P163御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「あなたのおじいさんの良蔵さんのように、誰かのために命を使う生き方を懸命にして、上機嫌に生きたけれども、自らの運を良くするような転機が訪れないままその命を終えた人はいます。そうやって貯めた運があったから次の世代はたくさんの幸運を手にできたんです。あなたも同じです。その人たちが貯めた運の恩恵を受けてこれまで育ってきたんですよ。」
P167御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「実際、世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんですよ。結果からもらったエネルギーの集合体じゃない。みんなそうやって、例えば娘のがんばる姿を見て『俺も頑張らないと』って思って大変なことも乗り越えるエネルギーをもらっている。そんな大人が集まって仕事をしている、そのエネルギーがあるから、社会を動かしているんです。娘の出した結果を見てエネルギーをもらってるわけじゃないでしょ。」
P173修一(主人公)
「俺は今まで、何か間違っていたのかもしれない。この時代に生まれ育って、他の人より多くを手に入れる人が成功者で、何も手に入れられない人を失敗者だと思ってきた。だから成功者になるぞっていうのが、小さい頃からの人生の目標だったけど・・・それは取りも直さず『誰よりも多くを手に入れられる人にならなきゃ』ということだったよ。それが当たり前だと思って、疑った事なんて一度もなかった。でも、そんな幸せ、求めてはいけないのかもしれない。延々と続く命の物語のほんの一部分を生きているのが俺たちだって考えると、みんながみんな、これまで先人たちに貯めてもらった運も、自分が貯めた運も、全部を使い切らなきゃ損だ、それは、自分に許された当然の権利だと考えて、そういう生き方を目指したら、これまで先人たちが貯めてきてくれた運もみんな、使い果たしてしまった何も残らない。そうなると、次の世代は『こんな時代に生まれてかわいそうだ』と言われてしまう。」
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										内田 
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										2025年7月19日 
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										本 
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【TAPの仕事】仕事の評価ポイント③業務品質の高さ
会計事務所の業務の品質は特に成果物に対しての、内容の正確性と専門性に現れると考えられます。
上長により正確性が高いと評価されることや、よく研修を受け勉強をして財務会計について深い知識があると評価も上がります。
会計処理などの製造面もそうですが、正確性と専門性を持って社内外の人への情報伝達ができる事も評価に繋がります。
これからもTAPの業務品質を高めたいと考えております。
マニュアル作成と事務所MTGでの共有は比較的いろいろとしてきた方だと思います。
会計や税金のチェックリストを作り、その内容を毎月のMTGで伝えて共有をしていっております。
それをもとに、誰が担当しても一定の品質を保てるようにしてまいりますが、そのレベルアップ、継続的な改善が必要となるでしょう。
もしかすると営業現場や細かな業務場面でのマニュアルも今後必要になるかもしれません。
OJT(On-the-Job Training)も今後増やしていきたい所です。経験が豊富なベテランが若手に対し、実践的な指導を行うことで、OJTの質を高めていきます。キーエンスさんは相当な数のロールプレイングをするそうです。本別事務所ではロールプレイングを月に一回だけ行っておりますが、他の拠点や回数を考えないといけないかもしれません。毎日のように繰り返すのがキーエンス流とのことで、短時間であっても歯を磨くように毎日繰り返せば「筋トレ」のように効いてきて、どんな顧客とも当たり前のように高い水準で商談をこなす足腰となるそうです。
内部チェック体制の確立はどうでしょうか。今年は代表社員による調書監査を行いながら品質チェックをしてまいります。作成された資料や申告書を、別の担当者が複数人でチェックする体制を構築し、ミスや漏れがないかを確認しますが、やはり個々人の業務品質の高さが大切で、そこが評価のポイントになるわけです。作成する人の業務品質、別のチェック者の業務品質を高めることがポイントとなります。業務によっては難易度が異なりまた期限もありますからその辺りも考慮する必要があります。
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										内田 
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										2025年7月12日 
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										TAPの仕事 
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【北海道・十勝・札幌】地元のサッカーチーム
TAPの事務所もある十勝帯広には「北海道十勝スカイアース」というサッカーチームがあり、Jリーグ昇格を目指して日々がんばっております。
弊社TAPは十勝スカイアース様の応援もしておりまして、5月に新体制発表会に行ってまいりました。
北海道十勝スカイアースは、社会人サッカークラブで1995年頃に創設され、ホームスタジアムは帯広の森球技場、幕別町陸上競技場、中札内交流の杜サッカー場で、TAPのメンバーも試合を観に行ったりしております。
発表の中でも選手の皆さんが各テーブルをまわって話をしに来ていただいたりして、とても楽しい時間でした。
選手の皆さんは毎日、十勝各地の会社で働きながら、夜は2時間練習に励み、そこから試合に臨んでいらっしゃるので本当にすごい体です。
北海道ではトップクラスの成績を残していらっしゃるので、ぜひともJリーグ昇格を成し遂げてほしいと思います。
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										内田 
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										2025年7月5日 
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										北海道・十勝・札幌 
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【TAPの仕事】仕事の評価ポイント②期限を守る事
会計事務所は税務申告/届出書期限を守り、お客様とのお約束の期限を守り、所内ルール期限を守ることが大切です。
先日も所内で、次期に大きな投資を控えている消費税簡易課税制度の不適用届出を失念している例があり、所内チェックで守ることができました。
もちろん、このように所内チェックが出来れば良いですが、スタッフ一人一人が届出期限を守る事が重要で、この点がスタッフの評価ポイントとなります。
TAPでは「jooto(ジョートー)」というタスク管理ソフトを全員が使用しており、顧問業務ではタスク作成後2週間、相続業務ではタスク作成後3か月を期限としており、こちらを守ることを業務評価のポイントとしております。(やむを得ない事情があり、拠点長に許可をとって延長をする事は可能です。)
お客様からすると、資料を送り又は資料回収に訪問された後に2週間以上待たされたらどのように感じるでしょうか。
「この会計事務所・担当者は仕事が遅いなぁ」「早く業績内容を見たいのに困ったなぁ」と思うのはもちろんの事、会計事務所との信頼関係も構築されないのではないでしょうか。
時に、試算表が出てくるまで月末から3か月ほど掛かる、という会計事務所もあるそうです。
ここ数年、大規模事業者がお客様になる事が多いですが、ほとんどの理由が試算表が出てくるまで時間が掛かる、それを金融機関や経営者が求めているという事です。
大規模で資料が膨大で把握反映に時間が掛かる先でも翌月後半に資料回収のうえ2週間以内の、遅くとも月末40日以内の試算表提示を期限として守ってきております。
相続税申告の業務でも同様です。相続人の方は多額になりがちな相続税の金額を早くに知りたい、という方も多く、早めに作成のうえお伝えをすることが価値を生み、お客様から感謝をされる仕事に繋がります。お客様に寄り添った仕事をして申告書を作成するならば、お客様を何カ月も放置することは無いでしょう。
お客様が資料を用意してくれないから、疑問点への返答が無いから業務を進められない、という声があるかもしれませんが、会計事務所として2週間以内に業務を完了する行動はしているでしょうか。
・インターネットバンキングやPOSレジからの取込を行っているか。
・お客様が資料を用意しやすいようなファイルセットを事務所側から準備をしてお渡し、資料の揃え方について分かりやすく説明しているか。
・お客様が対応のしやすい時間帯や連絡方法でやり取りをできているか。
・いつも資料整理や会計入力をしているお客様担当者以外(社長・家族・従業員・営業担当ほか)にも連絡を取り配慮しているか。
・次善策として銀行や取引先などから直接資料入手をすることについて行動しているか。
・そもそもお客様が早くに試算表を見たい思う、色々と教えてくれる会計事務所スタッフとして良いお話をしているか。
・3日に一回、お客様にご依頼と見える形での工夫を必ず行ってきているか。
・入力早期化のためにAI-OCRやStreamedなどにより先に先に業務を進められているか。
やれることは数え上げればきりがありません。その行ったことを記録をし、所内外で共有をし、それでも期限が守ることをどうしても出来なければ次の策を考えることになります。
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										内田 
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										2025年6月28日 
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										TAPの仕事 
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【TAPの仕事】仕事の評価ポイント①レスポンス(スピード)
今月(2025年6月)にベンチャーサポート税理士法人-古尾谷先生の研修を受けて参りました。
お話の中で強調をされていたのが「とにかくレスポンスの速さが大切」ということでした。
お客様からのクレームや契約解除の多くがレスポンスの遅さ又は無い事が原因であり、月次顧問のお客様には必ず月に一回はご連絡/接触をすることをルールにしていることです。
また、そのためにお客様との「最終接触月日」を必ず記録をしているとのことです。
TAPでは
・社内外への返答が速い(4:即時、3:1日以内、2:改善の余地あり、1:遅い)
・前年より業務スピードが速くなっている。(4:全業務、3:多くの業務、2:一部の業務、1:無い)
という点を業務の評価ポイントとしております。
お客様や所内の他のスタッフから質問が来たのに、何日間も放っておかれたら、どのような気持ちになるでしょうか。
相手の気持ちを考えたら、遅くとも24時間以内の返答がするのではないでしょうか。
他の会社では3時間以上の会議というのは考えられないのだから3時間以内の返答がルールという所もあります。
すぐに正確な返答が出来なくても、即時に連絡をして明日には返答をします、などお客様との期限を決めることもできます。
会計事務所はサービス業とよく言われますが、「会計の専門性に加えて、人と人との関係性を大切にする姿勢が事務所の質を決める」ことになり、その大切な要素がレスポンスということになります。
会計事務所の仕事が少しずつAI(人工知能)に代替していく中で、これからの会計事務所は、お客様が求める人間的な数字の解釈・将来の提案・寄り添いといった「人によるサービス」です。
以上、返答スピード(レスポンス)について書きましたが、業務スピードについてはまた機会を改めて書かせていただきます。
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										内田 
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										2025年6月21日 
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										TAPの仕事 
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【本】レビュー『また、同じ夢を見ていた』
『また、同じ夢を見ていた』住野よる 双葉社
2025年4月1日税理士法人TAPの入所式でもこの小説のお話をさせてもらいました。
主人公の小学生-小柳菜ノ花さんが「幸せとは何か」を探求する物語。
彼女は、近所の猫ちゃんや「アバズレさん」と呼ばれる女性、手首に傷を持つ「南さん」、そしてクラスメートの「桐生くん」など、さまざまな人々との出会いを通じて成長していきます。
物語の中では、奈ノ花さんが学校での課題「幸せとは何か」に取り組む中で、彼女自身の人生観や人間関係を深めていく過程を描いています。登場人物たちはそれぞれが抱える問題や過去を持ち、奈ノ花さんとの交流を通じて少しずつ変化していきます。
主人公にとっての人生の選択や後悔、そして幸せの本質について深く考えさせられる物語内容で、出会う人々が実は彼女自身の未来の姿であるという構造も、物語に独特の深みを与えています。
P98「南さんは、もったいぶったように私の目をじっと、前髪の奥の目で見て、それからやっぱり大事なことは私の方を見ず、ただ前の空を見ながら、ぽつりと床におくように言いました。『(幸せとは)自分がここにいていいって、認めてもらえることだ。』」
自分の生活の中でも仕事の中でも、小さな幸せ、大きな幸せでも、周りの人から認めてもらえた時、というのは本当にその通りだと思います。
だからこそ人は努力をして周りの人や世の中のために尽くさないといけないのだと思います。何のために産まれてきて、何のために生きているのか、それは他の人の役に立ち認めてもらい、感謝をしてもらい、そこに人の幸せがあるということです。
P188「アバズレさんが突然、こんなことを言いました。『幸せとは何か』~ 『考えたんだ。お嬢ちゃんの話を聞いてから、ずっと』『今日、その答えがわかった』『幸せとは、誰かのことを真剣に考えられることだ』」
家族のこと、友人のこと、恋人のこと、誰からのことを一生懸命考えることは、時に大変ときもありますが、実はとても幸せな事だったなぁと後からわかるものです。ある建設会社の経営者のお客様が『子育ては子どものことばかり考えすぎていて凄く大変だったけれども、今考えると、とっても幸せだったなぁ』とお話をされておりました。
誰かのことを真剣に考える、というのは仕事の中でも同じなのではないでしょうか。だから、目の前の事務作業をただ紙を整理するだけでなく、誰かのために行ってみてはいかがでしょうか。お客様の役に立っていることは間違いありません。社内の誰かや皆さんのために役に立っていることも間違いありません。そういった確実なことを考えながら仕事をすると、もしかすると仕事の中にちょっとした楽しみが見つかるかもしれません。
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										内田 
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										2025年6月14日 
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										本 
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【TAPの仕事】会計事務所の事業承継
TAPが税理士法人であり、地域に貢献する組織である所以は、これまでの経緯にもあります。
2012年に法人設立した年に、2件の会計事務所を承継しましたが、その後も何度も会計事務所を承継させていただきました。
会計事務所は、事業者のお金を扱う繊細なお仕事。そして、国家資格がないと出来ない仕事だからこそ、税務難民が出ないように使命感を持って行うべきであります。
世の中のため、各事業者様のため、ただひたすらそれまで何十年も前の税理士さんが関与してきた所に、出来る限り寄り添うべきだという想いだけを持って業務を引き継ぎます。
税理士法第1条
(税理士の使命)
税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。
高齢の税理士さんが行っていた業務には誤りもあり、整備されておらず、電子化もままならない、そのような時もありますが、前税理士さんを最高に尊重しながら立てつつ、文句は言わず是正をしていく。
すべての人がいつかは老い、身体も頭も衰えていく。
前の事務所の雇用を引き継ぐこともある。
温故知新、前の事務所の良い所をしっかりと引継ぎ、次の時代に向けて、日々改善を積み重ねてまいります。
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										内田 
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										2025年6月7日 
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										TAPの仕事 
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