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【TAPの仕事】資料回収と分析
会計資料をお預かりしたあとに気を付けることを3つほど。
①しっかり漏れなく入手出来ているか気を付ける
お客様ご訪問時に全部を漏れなく入手出来ているか、全体を確認をして、もしも漏れがあればその場で丁寧にお願いしましょう。
お客様からEメールやChatで届いた際も同様ですので、足りなければ依頼をしますし、あとは調書に漏れが無いようにすぐに共有フォルダに選別して保存するとともに、紙で印刷して綴じましょう。(決算時に全て秩序性をもって電子化)
そして入手後は必ずすぐに穴をあけてファイルに綴じましょう。またホチキスも万が一、付いていたら外して綴じましょう。決算後に簡単に電子化できるようにです。
②資料内容を完ぺきには読み取れなさそうであればお客様と話す
けっこうな割合でお客様オリジナルの資料というものがあり、こちら側で理解ができなかったり、根拠資料として整理できなったり、内容を誤ってしまったら最悪です。一生懸命見て考えてわからなければ、その資料を見ながらお客様と話をさせていただき、「どの内容が会計数値に直結するのか」を理解をし根拠資料としていくことが一番です。
Excelなどで見方やマクロが入り抽出の仕方が分からない場合も、しっかりとお聞きしないと後で困ることになります。
③分析的手続をして概ね正しく理解してから数字の事をお客様に伝える
会計事務所のスタッフがプロだとしても、詳細な点まで完全に把握してお客様に数字を伝えるには、少し時間が掛かります。お客様は最大限に早くの概要数字を知りたがっております。そのような時は資料回収が完璧でなくても、分析的手続がしっかりできていれば速報としてお伝えをしても良いかと思います。逆に分析的手続をしないままお伝えをしてしまうことは危険です。
分析的手続:財務データや非財務データを用いて、財務情報の傾向や変動、またそれらのデータ間の関係性を分析するチェック手続き。異常な変動や予期せぬ関係性を特定し、その原因を調査する。
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内田
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2025年8月30日
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TAPの仕事
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【本】『パーフェクトな意思決定』
『パーフェクトな意思決定』ダイヤモンド社 安藤広大
経営者・代表者は、会社全体を牽引していくためにいつ(When)何を(What)理由を全体で納得し(Why)誰が(Who)を決定して、行動していかなければいけません
会社内全体を見て、会社外全体を見て、かじ取りをしていくための方向性を決めなければいけません。
意思決定には失敗もたくさんあると思うのですが、題名に惹かれ読んでみました。
このスキルを使い成果を出し続ける人の特徴は「自分の責任に応じて、意思決定ができること。決めたことに対して100%実行すること。つねにいい結果を出そうとするのはもちろん、もしいい結果が出ない時は「最初の意思決定を疑い、次なる意思決定をできること。」がゴールです。
個人の惰性によって気持ちいい「同じことをやっていたい」「現状維持をしたい」「誰かにすべてを決めてほしい」という気持ちに、どれだけ抗えるかどうか。絵を描くときの「下書き」のように仮の線を書き消しゴムで何度も線を消しながら、徐々に本線を見つけ、しなやかに堂々と前に進む。一発で本番を描かないといけないと思い込む人は白紙の前に立ち尽くします。
「今すぐ1億円がもらえます。ただし、明日には死んでもらいます。さあ、それでは1億円を受け取りますか?おそらく、誰一人として受け取りませんよね。ということは、あなたの明日には1億円以上の価値があるということです。この話から、次の日に何をすべきか、1日1日をいかに大切に生きるべきかを説いてくれます。
意思決定の「3つの箱」を用意しましょう。「1.即決」という箱に出来れば入れて早く完了させる。ただ、そうではない場合もあります。決めるための情報が足りていない時も、それが「2.情報不足」という箱です。また時間が必要な場合もあるでしょう、その場合は「3.期限を設定する」という箱に入れます。
1.即決:情報が揃っていれば意思を「変更します」と決定するようにしましょう。小さな問題でも「全員の理解を得ないといけない」と思い込んで全員にヒアリングするような人がいますが、それをやってしまうと「これまで紙でやってきたから、そのままでいい」などの意見に左右されてしまいます。
2.情報不足:難易度が高めの問題に取り組むとき、必要な情報を特定して、部下にあげさせるといいでしょう。その情報を受けて、「やるかどうか」を決めるのです。
3.期限を設定する:ある程度、ビジネスを実行してみて「もう少し経過が見たい」というケースで、期限を定めて検討する材料を集めるのです。「1週間後に決める」「1か月後に決める」という期限を最初に設定することが大事です。
前に進めている人は、物事をプラスに捉えます。自分にとって、何がコントロールできて、何がコントロールできないのかの線引きがハッキリとできているのです。あらためてデメリットに向き合いリスクを受け入れる。そのうえで、メリットの方を選ぶ。そういった意思決定を続けるのです。そして、デメリットが思い浮かばない時のほうが、リスクを考えていないのだから逆に危ない。論理的にそう考えるようにしましょう。
何が正しくて何が正しくないのか、意思決定は限られた情報をもとにおこないます。自分が知らないことを他者は知っているという事です。だから、他者からの情報は重要です。一方で「みんな言っている」という言葉は、疑ってかかる必要があります。また声の大きい人の存在や多数決を認めないことも大事です。
人の感じ方はそれぞれです。どんな人でも何かに対して感想を持つものです。ただ、それを「ノイズ」と捉えてみる。いちいちノイズに反応しているとストレスを生み出します。「相手を説得しようとしない」というスタンスでいることのほうがメリットは大きいです。そして、自分が変えられることに取り組み、自分が向き合うべき「事実」だけを見て、時間と労力をどう配分するか考える。
感想レベルのノイズは、スルーする。決定的な事実があるものは、意思決定者が責任を持って対処する。その2つでしか問題解決はしないのです。
相手の言っていることが納得できないなら、ワンクッション「この人は、どの立場にいるのか?」を想像することは可能です。その一呼吸により「感情」を切り離すことができます。
意思決定は、ある程度までは「理論」で考えることができます。しかし、最後の最後は「勇気」の部分が残ってしまうのです。「やってみないとわからないところがある」という諦めの気持ちを認めないといけない。情報を見極めることは必要です。意思決定についてはタイミングがあり、環境や条件が変わることで、判断が変わる可能性もあり、変えたことについて不毛な議論はしないことであり、そこは「考えが変わった」ということを堂々と言えばいい。その柔軟性があるからこそ「パーフェクトな意思決定」たりうるのです。私たちは、つねに「不確実性」の中を生きているわけです意見が変わることは十分にあり得ます。そのことを覚えておきましょう。
5回勝負して4回勝つ人と、100回勝負して60回勝つ人。ビジネスにおいて優秀な人はどちらでしょう。ここで言いたいのは「確率」よりも「行動量」が大事ということ。意思決定において重要なのが、「スピード」だということです。「じっくり考える=仕事をしている」と捉えがちですが、そうしている間にも、ライバルには先を越されてしまいます。情報は限られている。時間も迫っている。だから、「いまある情報でどう決めるか」。それが大事という事。不確実性のない100%の状態でなければ判断できないというのであれば、それはもうAIに任せて十分なのかもしれません。そうではなく、スピードを重視し、不確実性のある中で、最後の最後に勘に頼り勇気を出す。それが人間の出来る最後の事なのではないでしょうか。
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内田
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2025年8月23日
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本
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【本】コロンブス2025年7月号-地域で稼ぐ年商100億円の中核企業を育てる
2025年春に中小企業庁が地方創生のために制度を打ち出し、補助金も用意されている年商100億円の達成を目指す「100億円宣言」を行った企業が注目されております。
宣言のメリット①中小企業成長加速化補助金(工場や物流拠点の新設・増築といった建物費、イノベーション創出に向けた設備導入などの費用を支援。限度額5億円、補助率2分の1)②経営者ネットワークへの参加(宣言を行った企業の経営者同士が地域業種を超えてつながる)③宣言の公式ロゴマーク活用による自社PR
100億円企業は1万5千社ほどで帝国データバンクの保有データ149万社のわずか1%にとどまる。100億円企業は、10億円規模の企業と比べて経常利益率が1.6倍(4.6%⇔7.6%)、給料水準が1.3倍(480万円⇔660万円)という高い経済性を誇り、資金調達力・雇用力・信用力により「地域に根差す産業のコア」として、地方創生の要として期待される。
100億円企業となるためには、将来的に実現したいビジョンを明確化し、役職者の役割を明確にし、各部署の担当業務や責任範囲を定義して業務重複や責任の空白領域を排除したり、先を見据えた採用戦略を実践できる人事体制を整備する必要がある。将来の売上金額から逆算(バックキャスト)して、いつ何を行うべきかを「10年ロードマップ」にしてみることが重要。そうでないと創業者が持ち前の企画力や事業力で20億円~30億円にまで会社を大きくした後、利益率や生産性の低下、離職や不正増加などの壁にぶつかり、成長が停滞してしまう。
そして、100億円企業を目指すには「地域コングロマリット経営」による規模拡大の視点が不可欠。統計的に見て、全国を商圏としない場合、不動産事業、商社、自動車販売事業のような業種を除けば、単一の事業で年商100億円にまで成長できるケースは少ない。まして労働力不足・マーケット縮小のなかで単一業種で地域でトップを取っても意味が無く、地域で複数事業を展開するコングロマリット(複合企業体)となるべきだ。事実、ホールディングス化で複数事業シナジーを生み地域経済をけん引する企業が多い。
例えば、愛知県知多半島の㈱エネチタは石炭販売からガソリンスタンド・ガス事業、リフォーム・不動産、コインランドリー、フード事業などに進出、知多半島で8事業41拠点を置く年商135億円超の地域コングロマリット企業となっている。まもなく100億円企業になる㈱ミールケア(長野県長野市)給食委託事業からレストランやベーカリー事業を立て直しつつ地域の社会問題解決にも取り組む。
このように地域コングロマリット経営はむやみに多角化したり全国展開するのではなく、特定の商圏で複数事業を展開し、従来の本業の弱点を補ったり、時流に応じて各事業への投資を調整したりしながら着実に成長をしていく経営手法。地域内で存在感を高められれば事業承継やM&Aの相談を優先的に得られる可能性も高まる。高い給与水準の雇用を地元に増やすのはもちろん、地域限定で収益性の高いビジネスを展開しているので確実に大きな経済効果を地域にもたらす。さらに儲けは税収となって地域に還元され、公共サービスの充実や高齢者、子育て支援など暮らしやすく働きやすい地域づくり、まちの魅力化につながる。
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内田
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2025年8月16日
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本
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【本】『老けない睡眠習慣』
健康には、食事・睡眠・運動が大切と考えます。
その中でもパフォーマンスを上げてくれて、病気を防いでくれる「睡眠」について、読んでみました。
・生活のリズム
40代を過ぎると、加齢や生活の変化にともなって体調や気分の乱れを感じやすくなりますが、眠りの乱れに原因があるかもしれません。睡眠は単なる休息ではなく、心身の回復、細胞の修復、ホルモンの分泌調整、免疫力の維持など、あらゆる健康の基盤を支えています。良質な睡眠は実は朝の光を浴びることから始まり、日中に軽い運動を取り入れ、夕食は神経を鎮める食材を取り布団に入る3時間前に済ませるのが理想です。太陽の光を浴びて運動をすると幸せホルモン-セロトニンが腸と脳に生まれ睡眠の質も上がります。
・寝だめは健康にマイナス
生まれつきのショートスリーパーは全体の1%未満、ほとんどの人は6〜9時間を周期的に毎日とるのが正常なバリアブルスリーパー。寝だめは逆効果で体内時計が狂い、後の睡眠の質を下げます。1.一日7〜8時間睡眠が適正 2.毎日朝食を食べる 3.間食をしない 4.週に数回の運動 5.適正体重 6.お酒を飲み過ぎない 7.タバコを吸わない というカリフォルニア大学ブレスロー博士の7つの習慣が睡眠の質を高めます。
・能力の向上は寝ている間に培われる
寝ている間には記憶の定着が行われ、起きている間に見聞きした情報が脳内で整理され、長期的な記憶として脳に定着します。長時間練習しても上達しなかった事が一晩寝た後に上達している事があるのは、この脳の動きが関係しています。ストレスを緩和して、心に安定をもたらすという作用も無視できない大きなもの。一晩寝たら不安がなくなったという経験をしたことがある人も多いと思います。学習能力・判断能力も、良質な睡眠によって向上し、寝ている間に脳が学習した内容を整理して、ちゃんと思い出せるようにしてくれるのです。
・睡眠のための体内時計を整える生活習慣
朝:決まった時間に毎朝目を覚ます習慣を付けましょう。起きた後は朝日や強い光を浴びましょう。セロトニンが必要な朝日を浴びる時間は30分程度、曇りでも問題ありません。朝の散歩が気持ちいいのも肯けます。 昼:日中は脳と体を適度に活動させるようにして、適切な決まった時間に食事をとるようにしましょう。 夜:お風呂に入って体温をコントロールして心身をリラックス。寝る前にスマホを見るのはやめましょう。覚醒モードになってしまい寝つけなくなってしまいます。
・二度寝が目覚めをよくするメカニズム
二度寝は誘惑に負けたようでよいイメージが無いようで実は癒し効果があり、20分までの二度寝が抗ストレスホルモンのコルチゾールを全身に行き渡らせるのです。20 分以上寝てしまうとノンレム睡眠に突入して目覚めが悪くなり逆効果です。二度寝の醍醐味は、長さではなくまどろみの心地よさ。すーっと眠りに落ちる感覚を味わいながら、遅くとも20 分後には目を覚ますようにしましょう。
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内田
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2025年8月9日
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【本】『農業与信の基本』
『これ1冊で丸わかり 農業与信の基本』経済法令研究会 森下治ほか
与信、つまりお金を貸すにあたっての審査について、融資審査の手法ついて、審査の目的はずばり「貸したお金が確実に返ってくるか」を判断する事であり、返ってくる見込みがないと判断すればお金は貸せない、つまり「与信不可」という判断になります。
どんなに経営実績が良好な事業者でも、倒産確率がゼロという事はありません。大切なのは、倒産確率が高いか低いかという事だけに一喜一憂せずに、きちんと備え(対策)をすることです。この備えにも色々あります。事業計画を立てて事業成功の確実性を高めることも重要な対策ですし、担保・保証人の追加を交渉することも対策の一つです。
農業の場合、据置期間を設定して融資することが多い傾向にあります。その理由は、例えば、畑作や稲作でトラクター購入のための設備資金を借りたとします。トラクターは春から農作業で使用しますが、返済原資である収益収穫物の販売は秋以降になります。返済をすぐに始めようとしても、投資の効果である収益(返済原資)はすぐには生じないため、収益のタイミングまで待って、元金返済を始める必要が生じます。畜産経営でも同様に、収益化までに必要な育成期間などを勘案して、据置期間を設定することがあります。
農地担保として、田や畑などの農地に担保権を設定することがあります。農地への担保権の設定は債権者と債務者、物件の所有者の合意があれば可能ですが、売却するときに農業委員会の許可が必要です。(売却先が農地所有適格法人でないと許可されない)。用悪水路や雑種地と言った地目であっても、農地と一体で管理されている場合には、農業委員会の管理の対象となっている場合もありますので注意が必要です。どこまでが農地として管理されているかは、各市町村に届出をしている農地台帳でわかります。
動産担保は、在庫や機械などの動産設備を担保にする手法で、譲渡担保といわれる手法で担保権を設定する場合がほとんどです。なお、動産担保にも「動産譲渡登記」を法務局に申請して登記する方法があり、登記をすると第三者対抗要件が担保されるというメリットがありますが、不動産登記と異なり在庫などの動産はその内容が頻繁に変化する可能性があり、登記内容との相違が生じるリスクもあります。
与信審査の入り口で非常に重要なのが、返済意思、反社会的勢力の該当有無、行政処分の有無、地域住民や取引先との訴訟の有無、税金の滞納・差押えの有無など、そもそも融資先として妥当か否かという点の判断です。与信審査においては、あらゆる面から総合的に与信可否を検討し、判断します。具体的には、業歴、業績、取引履歴、返済履歴などの実績面、経営者の人物像、地域貢献などの定性評価、事業計画の内容、成長性などの将来性といった内容を審査の一環として確認していきます。」
資産(不動産・株式)の税務上の評価は、次のような基準になります。
農地の評価は次のようになります。
純農地及び中間農地の評価:倍率方式により評価する。
市街地周辺農地の評価:その農地が市街地農地であるとした場合の価額の80%に相当する金額によって評価する。
市街地農地の評価:宅地比準方式(造成地を考慮)または倍率方式により評価する。
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内田
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2025年8月2日
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本
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【TAPの仕事】仕事の評価ポイント④失敗とクレーム
仕事の品質の低さは、失敗(誤り)とクレームの数の多さに表れます。
事務所として、まずもって失敗やクレーム自体は悪いものとは考えておらず、むしろその内容を全社的に共有のうえ今後に活かしていきたいところです。
失敗は誰でもするものです、しかし必ず次に活かさなければいけません。
この評価項目で低くなるのは同じ失敗を繰り返したり、失敗の内容を共有しない事です。
どのようにすると同じ失敗を防ぎ、類似の失敗を無くすことが出来るか考えて共有する事ができるのか。
絶えず視野を広くして、前の失敗を覚えていて応用いていけば、高い評価になります。
失敗の原因を徹底的に探求し、「学び」を得ること
失敗した際には、「なぜ、どのようにして失敗したのか」を深く掘り下げて考えることが不可欠です。感情的に責任を追及するのではなく、客観的に原因を分析し、そこから教訓を得ることを重視します。
「失敗の責任を取る」とは、途中で諦めたり謝ったりすることではなく、最後まで試行錯誤を尽くし、その原因を徹底的に探求し、学びを得て、次に活かして結果を出すことです。
「素早い対応」で修正し、次へと活かす
失敗に気づいたら、素早く対応し、方向転換することが重要です。過去に失敗した事例からもわかるように、見込みがないと判断すれば、損失が拡大する前に潔く撤退し、次の挑戦へとエネルギーを向けます。
失敗を放置せず、即座に修正することで、致命的な失敗を防ぎ、成長へとつなげるサイクルを確立します。
デール・カーネギーの『道はひらける』に登場する「最悪の方程式」という話があります。失敗があった時に立ち直るために持っておく価値観です。
①10分間だけ徹底的に落ちこみ「起こりうる最悪の事態は何か?」と自問する → まず冷静に、最悪のケースを具体的に想像します。 例:このプロジェクトが失敗したら、会社に損害を与えるかもしれない。
②その最悪の事態を受け入れる覚悟をする → 「最悪でもこうなるだけ」と腹をくくることで、心が落ち着きます。 例:損害が出ても、誠意をもって対応すれば再起できる。
③最悪の事態を少しでも好転させるよう努力する → 覚悟ができたら、冷静に改善策を考え、行動に移します。 例:代替案を準備し、顧客に説明して信頼を回復する。
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内田
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2025年7月26日
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TAPの仕事
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レビュー『運転者』
『運転者』喜多川泰 ディスカヴァー
保険営業(ファイナンシャルプランナー)をしていた48歳の主人公-修一は、顧客の大量解約で窮地に陥ります(フルコミッション-初年度手数料終了で継続報酬が減り収入激減)。
「・・・なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」と独り言がこぼれたとき、乗客の「運」を「転」ずる不思議なタクシーに出会い取り込みます。
誰でもうまくいかない時期があり、そんなとき自棄になってしまったり、自信を無くして落ち込み、体調を崩すときもあります。
TAPのスタッフでもそのようになってしまう方も時にいらっしゃいます。
先月6月や7月にスタッフへ全員との個別面談を行いましたが、4月5月と失敗ばかりを起こしていた方がいて、このような言葉を掛けました。
「誰でも失敗を起こすときはあって、それが続く事もありますね。でもそれは事務所にとっての財産であり、それを共有して事務所全体として今後気を付けるべきことのルールにもなっていきます。だから気を落とし過ぎず、あなたには良い所がたくさんあって~(中略)これからも一緒に頑張っていきましょう。」
この小説は苦しい事や行き詰まりを感じている時に、乗り越える自信をくれて、心に刺さる内容です。
P55御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「とにかく、大事なことですから忘れないで下さいよ。運が劇的に変わるとき、そんな場、というが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌の時に最大になるんです。逆に期限が悪いと、アンテナは働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。昨日のあなたみたいに。」
P129御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを、自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと、それが生きるってことなんです。長い目で見たら、報われない努力なんてありません。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。」
P163御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「あなたのおじいさんの良蔵さんのように、誰かのために命を使う生き方を懸命にして、上機嫌に生きたけれども、自らの運を良くするような転機が訪れないままその命を終えた人はいます。そうやって貯めた運があったから次の世代はたくさんの幸運を手にできたんです。あなたも同じです。その人たちが貯めた運の恩恵を受けてこれまで育ってきたんですよ。」
P167御任瀬卓志(運転手-おまかせたくし)
「実際、世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんですよ。結果からもらったエネルギーの集合体じゃない。みんなそうやって、例えば娘のがんばる姿を見て『俺も頑張らないと』って思って大変なことも乗り越えるエネルギーをもらっている。そんな大人が集まって仕事をしている、そのエネルギーがあるから、社会を動かしているんです。娘の出した結果を見てエネルギーをもらってるわけじゃないでしょ。」
P173修一(主人公)
「俺は今まで、何か間違っていたのかもしれない。この時代に生まれ育って、他の人より多くを手に入れる人が成功者で、何も手に入れられない人を失敗者だと思ってきた。だから成功者になるぞっていうのが、小さい頃からの人生の目標だったけど・・・それは取りも直さず『誰よりも多くを手に入れられる人にならなきゃ』ということだったよ。それが当たり前だと思って、疑った事なんて一度もなかった。でも、そんな幸せ、求めてはいけないのかもしれない。延々と続く命の物語のほんの一部分を生きているのが俺たちだって考えると、みんながみんな、これまで先人たちに貯めてもらった運も、自分が貯めた運も、全部を使い切らなきゃ損だ、それは、自分に許された当然の権利だと考えて、そういう生き方を目指したら、これまで先人たちが貯めてきてくれた運もみんな、使い果たしてしまった何も残らない。そうなると、次の世代は『こんな時代に生まれてかわいそうだ』と言われてしまう。」
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内田
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2025年7月19日
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本
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