【所得税】スイッチOTC医薬品と医療費控除の有利不利

 

今年から、いわゆる「スイッチOTC医薬品に関する医療費控除の特例」が施行されています。

医薬品は、医師が発行する処方箋に基づいて、薬剤師が調剤してから受け取ることができる医療用医薬品と

それ以外の医薬品とに分類され、後者は最近、国際的表現の「OCT医薬品」という呼称が使われているようになりました。

OCT医薬品とは、英語の略で、医師の処方箋がなくてもドラッグストアや薬局で直接購入できる医薬品のことを指します。

 

スイッチOTC医薬品とは、もともと医療用として使用されていた医薬品を有効成分を服用方法、用量が全く同じまま市販

されている医薬品のことを指します。厚生労働省の直近の公表では、対象品目は、1492品目です。

 

OTC医薬品は、その有効成分のリスクによって、要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の4つに

分けられていますが、この中で要指導医薬品と第一類医薬品は薬剤師のみが販売できる医薬品です。

スイッチOTC医薬品のほとんどは第一類医薬品に該当しています。

 

また、スイッチOTC医療費控除の特例は、セルフメディケーション税制ともいわれ、この税制は、健康の保持増進及び

持病の予防への「一定の取組」を行っている、という意味で、具体的には、人間ドッグや各種検診又は予防接種受ける

などの自主的健康管理をしていることを前提にしています。

 

この制度では、検診や予防接種をしている者がスイッチOTC医薬品を年間1万2千円以上購入している場合、

最大10万円までの所得控除が受けられます。

したがって所得控除の最大額は8万8千円です。

 

スイッチOTC医薬品の購入費用は従来の医療費控除の対象でもあるので医療費控除としての適用を受ける

ことにしてもよいのですが、二つの併用はできません。

有利不利を例により判断してみると、次のようになります。

 

①医療費6万 OTC7万

医療費:13万円-10万円 = 3万円

OTC:7万円-1.2万円 = 5.8万円

⇒したがって、OTC控除の方が有利

 

②医療費9万円 OTC4万円

医療費:13万円-10万円 = 3万円

OTC:4万円-1.2万円    = 2.8万円

判定は医療費控除有利